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「ウィルドゥー」 "Will do" はどんな意味?
2016年10月22日 西巻尚樹
英米人と話していて、分かれるときに
楽しんでね =じゃあね。
という意味で
Have a good day!
Have a nice time!
Enjoy yourself!
というように言うと
We will.
とか
Will do!
というような返事がもどってきたりします。
"will do" ってどんな意味なのでしょう?
"will" は未来のことを表すときに使い
I will be free tomorrow. 明日は私はひまでしょう。
なんてことになっていますが、
実は、
I am free tomorrow. 明日は、私はひまです。
のように、明日(未来)のことでも will を使わずに表現できます。
これは、will がもともと未来形ではないからです。
will は、話し手の判断を表し
「確実に~する/なると思う」
という「気持ち・思い」を言っている言葉だからで
「事実~である」と決まっているときは、
未来のことでも will は使いません。
このことは「世界に一つだけの英語教科書」に詳しく書かれています。
"Will do." は、省略表現
では、"Will do." とは、どんな意味で使われるんでしょうか?
Will do.のもとの標準的な言い方は
I will do It. = I'll do it.
です。
"I" と "It" が省略されて、判断語部分だけで使われており相手がいったことに対して「必ず~すると思うよ」というのを簡単にいっているのです。
ですから
「了解しました」とか「OK(そうします)」という場面で使います。
「了解しました」とか「OK(そうします)」という場面で使います。
例えば
Say hello to Shiori for me. (シオリ によろしく言っといておいてください)
Will do (了解、必ずそうしておくよ)
Take care (お大事に)
Will do. Thanks. (必ずそうします。有り難う)
メールの返事で、相手の要望に対して短く "Will do."(やっておくよ) のようにも使わます。
この "Will do."は学校では習えないはずです。
それは、今までの英文法では説明不能だからです。
"will" も "do" も基本単語の組み合わせですが、基本単語の意味と使い方を、文法としてきちんと理解していないために口語的な表現の大半が文法的説明ができないようになっています。
英語は、口語のカジュアルな使い方では主語 "I" を省略したり、目的語 "It" 省略することが普通に行われます。
ただ、このような省略形は、非常に砕けた表現ですから、フォーマルな場では使いません。
ですから"Will do." は、日本人はあまり使わない方が良いのではと思います。
なぜなら、
"Don't work too hard!" 働き過ぎるなよ
と別れ際に言われて、「わかったよ」という意味で
"Will do."
と答えてしまうと
逆の「働き過ぎるつもりです」になってしまうように省略形を丸覚えして使うとおかしなことになるからです。
もちろん文法的にきちんと理解していれば大丈夫です。
英会話は、文法的にきちんと理解していなければ使えないのです。