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ハリーポッター:SVOO も SVOM も同じ文型!
2017年8月30日 西巻尚樹
HARRY POTTER and Camber of Secret :DOBBY'S REWARD
9月16日(土) VSOP公開セミナー
3語じゃ足りない?
4ステップで感じるハリーポッター
「国際英語力が最優先事項」と叫ばれている今日ほど、
英語教育の方向性がズレてきている時代ないのでは
と思えます。
「読む・聞く・書く・話す 」の四技能を身に付けるには、
まず基本文法事項の習得が不可欠なはずなのですが、
「安直に話せるように」ということにのみフォーカスして
時間を割いているように思われます。
「英語を話す」のは「大量の語彙・文法的表現の集大成」です。
「英語は三語で解る」程簡単な言葉ではなく、
際限なく熟語(イディオム)を覚えれば英語になるわけではありません。
まして、「英語が話せない」から
英語で教えればいい
というのは
史上最悪の学習方法で、
フランス語やドイツ語が身に付けさせたいからと、
中高生に最初からフランス語やドイツ語を使って教えない教師が
良識ある教育者でしょう。
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現在、英文法を疎かにして、
会話の熟語(イディオム)の暗記に走るようにさせてしまっているのは、
現行の[五文型]英文法が、
用語が難しいだけで論理的説得力が無いので、
「英語学習」に混乱をもたらすためです。
英語学習の混乱の原因は「論理的に破綻する学習英文法」なのです。
(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)
今回の公開セミナーは、現実の英語が、VSOP英文法が発見したワンパターンな語順でできていることを、ハリーポッターの原文で説明します
場所は、奴隷妖精ドビーが、貴族魔法使いマルフォィから解放される感動の場面です。
中から三文ほど例を作ってみます。
(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)
"Master has given Dobby a sock," said the elf in wonderment.
"Master gave it to Dobby."
(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)
ハリーポッターの文章は、皆、S-V-O-P:ワンパターンになっています。
ワンパターンで理解するためには
ワンパターン語順
S /V1-V2/ O ^ P
と
その和訳フォームが
Sが /Vする/なる/であるのは/ -Oに対してで [^それは] Pで です。
が要ります。
┃
初めてみた場合は、直ぐには慣れません。
┃
では、はじめてみましょう。
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【一つ目】
"Master /has given/ Dobby ^ a sock,"
S - /V1-V2/ - O - P
訳し方も、ワンパターンです。
{Sが- Vするのは-Oに対してで}- [それは] Pです。
ご主人が、与えたのは、ドビーに対してで、[それは] 一つのソックス です。
【二つ目】
"=== " /said/ the elf ^ in wonderment.
S - /V1-V2/ - O - P
{"=== "が- 言われたのは-その妖精に対してで}- [それは] 驚きの中でです。
【三つ目】
"Master /gave/ it ^ to Dobby."
S - /V1-V2/ - O - P
ご主人が、与えたのは、それを で、[それは] ドビーに対してです。
【意訳】
ご主人は、ドビーに靴下をくれた。とドビーは驚いて言った。
ご主人は、それを、ドビーにくれた。
これらの3つの文が、どれも、S - /V1-V2/ - O - P という一つのパターンになっていますね。
「どこがワンパターンなんだ!」
「ちっとも分からないぞ!」
とお思いの方がおおいでしょう。
ここでは、閉じないでください。
これらがワンパターンに見えないのが日本人の悲劇なのです。
日本の英語教育で、ワンパターンに見えないようにしているのです。
VSOP英文法は、「世界で初めて英語の本質を分析した」ものですから
「世界で一つだけの英文法」です。
まだ、慣れないのは当たり前です。
日本人は、英語の重要な語順規則
S /V1-V2/ O ^ P のワンパターンに
慣れていないだけだなのです。
日本語と英語は、語順が全く違う言葉ですが、
一定の規則性があって違っているのです。
(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)
それでは、ここで,
現行の英文法の文法的解釈
を加えてみましょう。
"Master has given Dobby a sock," SVの後ろが 人+物 なので
第4文型:S+V+O+O
give は「第4用法をとる授与動詞」
"===" said the elf in wonderment .
"===" の引用文の後ろでは、said = V と the elf = S で主語・述語が倒置になっている。
said = V と the elf = S とで、主語・述語の倒置が起きます。
これは、引用倒置と呼びます。
"Master gave it to Dobby." SVの後ろが 物+to 人 なので
第3文型:S+V+O+M 他動詞
give は第3文型で使う時は、修飾語に " to 物" の形を使います。
このような説明になります。
どうですか、皆さん学校で習っているはずですから
分かりやすい説明だと思います。
ホント?
分かりにくい?
学校や予備校で習っているはずです。
【日本語の意訳】は同じになります。
ご主人は、ドビーに靴下をくれた。とドビーは驚いて言った。
ご主人は、それを、ドビーにくれた。
(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)(^J^)
英文法を、英文の正確な意味を理解するのに必要です。
意味が分かればその役割は終わりです。
問題は、現行の英文法のような
バラバラで難しそうな説明
と、
(^▽^)
VSOP英文法での、
どんな文でも S - /V1-V2/ - O - Pで考える
のとどちらが楽そうか ということです。
(^▽^)
さらに、正確に理解するには
"Master /has given/ Dobby [^] a sock,"
"==S==" /[did] said/ the elf [^] in wonderment .
"Master /[did] gave/ it [^] to Dobby."
となります。
が、
このままだと解りにくいと思います。
皆さんは
一番重要な「ネクサス(Nexus):[^]」のことを知らないからです。
ネクサス(Nexus)というのは、
O-[^]-P
のように、O-P の間に判断詞(V1)が抜けて
主語・述語関係が成り立っていることを言います。
このネクサス(Nexus)が分かれば、
第4文型:S+V+O+O
も
第3文型:S+V+O+M
も、実は「同じワンパターン:S /V1-V2/ O ^ Pだ」と
納得できるのです。
が、
ここから先は、
9月16日(土)に
東京国際フォーラムでお合いしましょう。