ホーム > SVOP Lab.ブログ > 雑感 > 「英会話」中心の英語学習への危惧
「英会話」中心の英語学習への危惧
2015年7月13日 西巻尚樹
今の日本の英語学習は、公教育でも、巷の英語学校でも
「英会話」
「英語コミュニケーション能力」
「読む、聞く、話す、書く」の四つの技能の習得
などと
「会話力」を強調しすぎている嫌いがあります。
最終的に大人になって「ビジネス英会話」であれば
当然「説得力」からコミュニケーション能力が重要に
なってきます。
が、
小学校・中学校の習い始めの段階で、英会話を強調しすぎて、
基礎文法事項が疎かになるのは避けなくてはなりません。
たとえば、日本人の日本語の導入時期:小学校では
まず、文字の読み方・書き方を習います。
これに結構時間がかかります。
次に、作文の練習もします。
母語であっても基礎を身に付けるのに
とても時間がかかるのです。
小学校5年くらいまでかかります。
4年間という時間をかけて基礎作りをしているのです。
☆★ 英語は、短期間で身に付く!!?
英語身に付ける際、普段使っていないわけですし
毎日接している時間が少ないわけですから、
基礎事項を身に付けるのにはもっと期間がかかるはずです。
けれども、導入時期の中1(小4?)から、
「話す」ことに時間を割いてしまうと、基本文法事項が
を教える時間が足りなくなる可能性が非常に高くなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
算数で、足し算やかけ算の訓練をきちんとしておかないと
後で高等数学の時に困ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
英音を身に付けるときは「文字は不要だ」という方もいます。
英音の正確に真似て「 i-Phone の Siri に聞き取らせる」と良い
という方もいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
どんなデイバイスを使っても良いのですが、
初期の段階で、基本文法事項をきちんと身に付けおくことが
重要です。
それには、「読み、書き」や「基礎文法事項」が含まれている
はずです。
「英会話は、あらゆる文法事項を含む」
のです。
「適切な使い方=文法規則を知っている」
がなければ
発話は、適切に伝わりません。
「妄語・虚説」にならずに
関連性の無い音がつながっているだけの
騒音になってしまいます。
または、意図せぬ内容が相手に伝わります。