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to-不定詞の分類は? 区別できない!
2012年3月 8日 西巻尚樹
TOEIC® TEST で伸び悩んでいる方へ
悩みの原因は、英文法を誤解しているからです。
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TOEICスタイルの問題形式ですが、
(問) 空所------に入る適語を選びなさい。
I ------------- to attend the party today.
(私は、今日その会合に参加したいです。)
(A) [do] want
(B) am eager
(C) am in the mood
(D) am up
(E) am longing
(F) am moved
(G) have the urge
↓
↓
↓
↓
解答 : 全て正解
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言葉の使い方は、品詞で区別していない
(A) [do] want (一般動詞)
(B) am eager (be+形容詞)
(C) am in the mood (be+前置詞句)
(D) am up (be+副詞)
(E) am longing (be+現在分詞)
(F) am moved (be+過去分詞)
(G) have the urge (have+抽象名詞)
これらの表現は皆「~したい」という意味を表しますから、
後ろの to attend と組んで「参加したい」という意味を表せます。
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英語は、語順が意味を作っている
◆ 主語の後ろの「青字の--------部分」には「いろいろな言葉」が使われ、
to attend に補助的な意味を付け加えています
が、品詞によって働きの違いはありません。
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I ------------- to attend the party today.
S V O P
私が 参加したいと思っているのは、 その会合で [それは]今日です。
【解説】
これらの言葉を使った文を日本語に訳すとすべて同じような訳になります。
主語の後ろには、★いろいろな品詞の言葉★
(動詞、形容詞、前置詞句、副詞、現在分詞、過去分詞、抽象名詞)
を、同じ働きで使うことができます。
英米人は、品詞を意識して英語を使っているわけではありません。
大事なのは語順です。
このS-V-O-P という語順をマスターすれば、ネイティブと同じ思考パターンになるので、
英文が文頭から理解できるようになります。
Subject : 主 語
Verdict : 判断語
Object : 対象語
Predicate : 叙述語
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------------- to attend のところに使えるいろいろな言葉
-------------の部分 にはいろいろな言葉が使われます。
現行の英文法でのto-不定詞の用法の説明は
他動詞の後ろの to-不定詞 ⇒ 名詞用法
形容詞の後ろの to-不定詞 ⇒ 副詞用法
名 詞の後ろの to-不定詞 ⇒ 形容詞用法
しか有りません。
一般的なTOEICの解説本や問題集の解説なども、この考えを使っています。
ですから、上記以外の品詞の言葉が使われると説明が付かなくなるので、
「そのような表現は無い」
ことになっています。
でも、現実の英語では使っているので、仕方なしに「熟語(イディオム)」とか「慣用表現」ということになります。
かくして英語学習では「「熟語(イディオム)又は慣用表現」ばかりになるのです。
「熟語(イディオム)又は慣用表現」
という言葉は、
今の英文法で説明付かないネイティブな表現に与えられる「英文法用語」
なのです。
VSOP英文法が、この深刻な問題を初めて解決できたのです。
TOEICの英文が極めて簡単に理解できるようになったのです。
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以下にネット検索で調べた、to attend の前で使っている言葉をあげてみます。
ネイティブ・スピーカーはこれらを使い分けられます。
私達日本人は、これだけの言葉を使えるでしょうか。
「これらが自由に使えること」が「英語が話せる」ということだとすると
そう簡単には「英語は話せるよう」にはならないハズです。
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a. 動詞を使う
have:~する必要がある. need~する必要がある、try:~してみる [did] decided:~することを決めた、intend:~するつもりである got:~できた、manage:なんとか~する、don't care:~したくない、come:~することになる、schedule:~する予定にしている
b. 形容詞を使う
be able:~できる、 be glad:~して嬉しい、be happy:~して嬉しい、be lucky:~して嬉しい、be proud :~するのを自慢に思う、be afraid:恐いので~したくない、be due:~する義務がある
c. 前置詞句を使う
be in time:~するのに間に合う、be on time:時間通りに~する、be on my way:~しに行く途中である、be on a plane:~しに行く機上にいる、be on call:~する必要/理由がある、be on travel:~するように動いている、be for the opportunity:~する機会に向かっている、be at liberty:勝手に~できる、be at leisure:~する暇がある、be at ease気楽0に~できる
d. 副詞を使う
be about:~する辺りにいる、be off:~するように出発する、be out:~するように表明する、be here:~するためにここにいる、be there:~する立場にいる、be in:~する中にいる、be yet:まだ~していない
e. 現在分詞形を使う
be going:~しようと動いている、be willing:~する気になっている、be planning:~する計画をしている、be preparing:~する準備している、be trying:~しようとしている、be longing:~したいと思っている
f. 過去分詞形を使う
be interested:~する興味がある、be delighted:~して嬉しい、be honored:~することになって名誉である、 be excited:~することになって興奮している、be entitled:~する権利/資格を与えられている、be tempted:~する気にさせられている、 be chosen:~するように選ばれてい、be bound:~するよう縛られている、be expected:~するよう期待されている ⇒ ~すべきと思われている、be supposed:~するように考えられている⇒ ~すべきと思われている、be encouraged:~するよう勇気づけられている ⇒ ~した方が良いと薦められている
g. have+抽象名詞を使う
have a chance:~する機会がある、have a right:~する権利がある、 have a desire:~する欲望がある、 have a choice:~する選択の余地がある、 have a plan:~する計画がある、 have an opportunity:~する機会がある have yet:まだ~していない
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まだまだ調べればいくらでもあります。
このような「ネイティブな英語の組み合わせ感覚」が論理的に、かつ、直感的に文法として身に付くのが、S-V-O-P なのです。