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現行の英文法を問う!?
2011年12月31日 西巻尚樹
新年、明けましておめでとうございます。
昨年より楽しくないニュースばかりが続いています。
2012年も続く「ユーロ」の試練 危機対応、綱渡り(日経電子版12/31)
2009年末のギリシャの財政危機の表面化から2年あまり。ユーロ圏の政府債務危機がおさまる気配はなく、12年もこの問題は世界経済の重荷になりそうだ。秩序なき債務不履行(デフォルト)・・・・・
日本人の英語力がずっと問題になっている
このような厳しい世界の環境の中で伍していくための英語力はどうでしょうか。
試しに Google に "日本人 英語力" と入力すると
「下手だ」「低い」という言葉ばかりが見あたります。
多くの人がこのような評価を下すことになる理由を、今こそ真剣に考えなくてはなりません。
日本は英語教育・学習に力を入れていない?
巷の書店には、英語の本が溢れています。
テレビ・新聞・ネットには、あらゆる英語学習システムが宣伝されています。
いろいろな学習システムが「受講者~万人突破」などと利用者の数を競っています。
けれども「英語ができるようになった」というのは宣伝文句ばかりで、ここ数年間で、日本人の英語力が向上したという話は公にはあまり聞きません。
むしろ、新聞やビジネス雑誌、ネットなどでも、日本人の海外に対しての発信力の乏しさが問題とされています。英語力の低下を嘆く声ばかりが高まっているのです。
これと期を一にして英語教育を専門とする方々の間で「学習英文法が機能していないのでは」という発言が出てきています。
事が上手く運んでいるならこのような疑問は出てこないはずです。
今真剣に考えなくていけないことは、明治開国以来130年間使ってきていて、あらゆる工夫をしてきているにもかかわらず「機能していないと思われている現行の英語解釈法」を問い直すことなのです。
日本語文法知ってますか?
英文法に詳しい方でも、日本語文法に詳しい方は少ないようです。
日本人が英語を学ぶ時は、日本語を介在させてしか理解できません。
ですから、小学校・中学校と国語の授業の中に「日本語の言葉の決まり=日本語文法」が入っています。
けれども、ここで習っている日本語文法をきちんと覚えている方は非常に少ないようです。
日本語がどのように使われているかを意識せずに、いくら英文法の用語を覚えても、日本語を通じて英語を理解することは不可能でしょう。
「日本語を使わず、日本語を無くして英語を覚えれば身に付く」という考えの方が結構多くいるようです。
母語を無くして第二外国語が身に付く!?
ホントでしょうか?
仮にこのようなことが可能だとしても、その方は、何処の国で社会参加をするのでしょう?
日本語を忘れたら日本では無理です。英語圏のいったい何処で居場所を見付けられるというのでしょうか。
日本人の頭に、英語ロジックを住まわせるには
VSOP英文法が世界で初めて発見した「S-V-O-Pという英語の統語規則(Syntax:シンタクス)」を、日本語アタマに住まわせれば良いのです。
これだけで、日本人の英語問題はアッと言う間に解決します。
ただし、今まで学校教育で刷り込まれてきたずれた解釈法は捨てなくてはなりません。
もし、あなたが今までの解釈法の有効性に疑問をお持ちでしたら、絶対試してみるべきだと思います。
早くしないと日本は世界から取り残されてしまいます。