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TOEIC 解法は、SVOP

TOEIC TEST の問題は、日本人には「難しく感じられる」と言われています。

それは、今の英文法の知識では「説明できない表現」ばかり出てくるからです。

「TOEIC演習」していると「VSOP英文法」でなければ「理解できない問題」ばかりだと気づきます。

TOEICの問題が難しく感じられるのは「現在の英文法」で解釈しようとした場合です。


★ 設問: ———– に入る適語は?

Millions of consumers are rushing to buy the game software, leaving storeowners ——— to meet demand.

(A) conflicting

(B) contesting

(C) targeting

(D) struggling

ちょっと考えてみて下さい。

【語彙注】

consumer:顧客、消費者  storeowner:店の経営者  conflict:衝突する  contest:争う target:~を目標にする  struggle:藻掻く、苦労する

答えは、(D) のstruggling(藻掻いている)

今の解釈法をきちんと覚えている方なら解けるハズです。


通常の日本語意訳

★ 何百万もの消費者がそのゲームソフトを購入しようと殺到したので,商店主たちは需要に応えようと苦戦し続けている。

—————————————————————-

このような日本語訳が簡単に作れ、簡単に答えが出る方は、今の解釈法でかなり勉強して、いろいろな英語表現を覚えてきた方でしょう。

ところが、

現在の英文法で考えると

※以下の「現行の解釈」の説明は、興味が無い人は読まないでください。混乱するだけだからです。

「◆ VSOP英文法で理解すると」に飛んでください。


もし、「今の英文法」を覚えていて、それに従って分析しようとすると、後半の

・・・・・・・・・, leaving storeowners ——— to meet demand.

という部分は、

・分詞構文になっています。そして、”leave 人 doing” で「人を doing しているように取り残す」という「構文」または、「第5文型:S+V+O+C」です。

という解釈になると思います。


ここで文法的に問題になるのは、前半の部分です。

Millions of consumers are rushing to buy the game software,

の部分で 「” are rushing to buy ”をどう解釈するか」が上手くいかないのではと思います。

何故なら「to-不定詞の前にあるrushing(殺到する)」が「自動詞」だからです。

今の解釈法では、to-不定詞の使い方を習う時、

「名詞[的]用法・副詞[的]用法・形容詞[的]用法の3用法ある」と習っているバズです。

こんな言葉を覚えていらっしゃらない方も多いかと思いますが、取り敢えず「今の解釈法」ではそうなっています。学校でも予備校でもこの解釈法を教えています。

この解釈法に従うと、 “to buy” という 「to-不定詞の前に『動詞[の活用形]』が使われている」場合、「to-不定詞は、「動詞の目的語になっているので『名詞的用法:~すること』」となります。

ところが、このような使い方の動詞は「目的語を後ろに伴うので『他動詞』でなければならない」という説明になっています。

rushは「殺到させる」という他動詞の使い方もしますが、ここでは「殺到する」という「自動詞の使い方」になっています。

もし、今の解釈法をきちんと覚えている方は、ここで「?????」になります。

昔の私がそうでした。

真面目に文法的に理解しようとすると「?となって固まる」のです。

※ 「to-不定詞の用法分類は無意味だ」という資料が、以下のURLで拾えます。

https://www.vsop-eg.com/present/


実はこれと同じことが、leaving storeowners struggling to meet demand. という「問題の答え」の部分でも起きます。

struggling to meet demand の to meet はto-不定詞で、その前の struggle は動詞です。

当然「to meet は to-不定詞の名詞[的]用法」となるハズでが、struggle は「藻掻く」という「自動詞の使い方」しかしません。

今の解釈法での「to-不定詞に関する重要文法事項」をきちんと覚えていたとすれば、

その方は「????????????」の連続になります。


「補語(C)」っていったい何なんでしょう!?

更に、

”leave 人 doing” は、「第5文型:S+V+O+C」

という解釈も

よく考えてみると「?????」なのです。

何故なら、

「目的語(O) の後ろの doing を、目的格補語(OC)」とすると、

「doing は、形容詞である」

というように考えていることになります。

「目的格補語(OC)は、形容詞または名詞」

となっているからです。

ところが、現行の英文法では

「目的格補語(OC)には、[1]形容詞  [2]名詞 に以外にも

[3]不定詞

[4]原形不定詞

[5]現在分詞

[6]過去分詞

も使える

と説明します。

「補語(C)」って、もともと

「不完全自・他動詞の不完全性を補う言葉」

だったハズです。

第2文型:S+V+C の時の主格補語(SC)は、「名詞・形容詞」だけに限定しておき、

第5文型:S+V+O+Cの目的格補語(OC)の時は、活用した動詞も目的格補語(OC)に数えるのです。

これって「????????????」だと思いませんか?

「補語(C)」っていったい何なんでしょう!?


現実の英語では、この「目的格補語(OC)」の部分で、up や in the mood のような副詞[的小辞]や前置詞句も使っています。

先ほどの6つの品詞に、これら2つの品詞を加えると、「8つの品詞」となり

a/an/theなどの冠詞と、that 、why などの接続詞を除くと「全ての品詞」ということになります。

「補語(C)」って、いったい全体何なんでしょう!?


※SVO-Pでは、「全ての品詞」を叙述語(P)で使う と説明します。

TOEICの問題を解く時、今の英文法は考えていない

実は、TOEICを受けるくらい英語の学習をしてきた方は、上記のような「文法的解釈」をするのを途中で止めているはずなのです。

大量の英文や問題に接して、「こんな感じ」とか「こんなニュアンスだから」というように自分を言い聞かせて、「まあ何となくこんな意味になるかな?」と思うようになっているのではと思います。

つまり、現在の英文法に従うと、TOEICの問題は「文法の埒外」で「感覚・ニュアンスで解く」ものになってしまっているハズです。


VSOP英文法で理解すると

VSOP英文法での解釈は「筋が通っている」というより、「ワンパターン」です。

S-V-O-P という基本語順の一環として、この文を捉えられます。

判断語(V)の中を細かく表すと、/ V1 – [Mid] - V2  / となりますので、

S - /V1-[Mid]-V2/ - O -P が 基本ロジック

これが元になって、いろいろな表現ができていると考えます。


1,自動詞・他動詞の区別は使い方の違いであって、その動詞が本来持っている固有の性質ではない。

2.to-不定詞の前に使う言葉に「品詞の制限」はなく、もちろん「自動詞・他動詞の区別」はしていません。to-不定詞を判断の中心語として、前にある動詞は「補助的な意味を付け加えている」だけ。

3.英語の単文は、「 Sが - Vするのは - Oに対してで - [それは] Pで です」という語順規則で意味を作っている。

3.さらに、SVOPの各要素の中は「 V2-O-[P] 」という基本語順が「組み込めれ」ており、全体が「入れ子になって」組み合わさっている。


以上の「言葉の働き」に関しての語順感覚を身に付いていれば意味が通じ、「———」の問いの部分にどんな言葉を入れたら適切かが直感的かつ論理的に身に付けることができます。


それは、このような語順が、自然と身に付くようにVSOPの学習体系が作られているからです。


VSOPの考え方に従うと先ほどの文は以下のように表記できます。

Millions of consumers /are rushing to buy/ the game software,

---- S ----/---V----/---- O ----

∧ leaving storeowners struggling to meet demand.

-P--------------------


日本語[直]訳

Millions of consumers / are rushing to buy   /    the game software,

何百万もの消費者が、 買うのに殺到しているのは、      そのゲームソフトを で、

 

∧        leaving            /  storeowners  ∧ struggling to meet demand.

[その人達が] 置き去りにしているのは、 店の経営者が、  需要に合わせようと藻掻いているように

※このような訳ができるようになるには、SVOP の受講が必要です。


となります。

更に各要素の中に組み込まれて要素を細かく記すと、以下のようになります。

以下のような記号化した表記は「各要素の中で、ワンパターンな語順規則が繰り返されている」と「きちんと言えます」ということを示すために書いているだけで、学習者がここまで分析する必要はありません。

※ 以下の説明は、細かいことを考えるのが嫌な人は読まないでください。


Millions of consumers /    are  rushing to buy  /      the game software,

S ={V2   -   O    } / V={ V1-[mid]- V2 }   /  O={   V2 –   O    }

 

∧ leaving / storeowners ∧   struggling to meet demand.

P={V2     -     O   -     ∧ P’={ [mid]  -V2 -     O    }}


※ ∧ の部分は「判断詞(V1)」と呼んでいる「be動詞」が抜けており「ネクサス」になっている。

ネクサスは「 be(V1) が無い V2-O-[P] の部分を指します。


★★★ 現行の解釈では、be動詞が「本動詞」とされているので、「英文では『be が抜け』て意味が作られている」ということに気づきません。当然、「ネクサス」も説明されていません。

けれども、一部の達人的学校教師・予備校の評判講師で、この「ネクサス」に基づいた説明をして好評を博していらっしゃる方が何人かいます。

ただし、そのような方々でも「動詞が中心の現在の英文法の軸足」から逃れられていないので、「ネクサス」の使い方が全てを説明し切れているわけではありません。

第5文型:S+V+O+Cの「O-C」のみをネクサスとしています。

もし英文中の「ネクサス」を真面目に説明するなら、

英文は、be動詞が無くても意味が通じるようになっている

ということを認めなくてはなりません。

これを認めると、「動詞が中心として、 be も本動詞とする5文型の体系」は理論上崩れてしまいます。


SVOP は、直感的に英語が分かる

上記のようなVSOP的理解法は、ご受講頂いて「概論編」を一通り学習して頂かないと分からないと思います。

「動詞が中心」の解釈から「ネクサス中心」の理解に切り替えなければならないからです。

けれども、VSOP英文法をご受講頂いた方々の頭の中には、この語順感覚がきちんと刷り込まれます。

一度SVOPという語順規則が身に付いてしまうと、
いちいちこのような記号を意識しくても「英単語を、語順通りに読み進んでいく」と、自然と英文がこのように理解されます。


日本の英語問題の根っこは?

問題の核心は「今の解釈法を身に付けても、この語順感覚が身に付かない」ということです。

何故なら、

・主語の後ろの言葉の働きを「動詞」という特定の品詞にして

・自動詞・他動詞の区別の区別をして

・to-不定詞の使い方を、名詞・副詞・形容詞の3用法がある

と覚えても

「文法用語」を覚えただけで「英語の語順感覚」は身に付いていないからです。


では、文法無しに、英文が理解できるか?

それでは、文法無しで、このようなTOEICの問題が解けるようになるでしょうか。

ノン・ネイティブが、英語を理解するための「ツール」が英文法です。

「ツール無し」に外国語が分かると思いますか。


ツール無しに「音声CDを聞き続けるだけ」では、英語は理解できるようにならないのは誰が考えても当たり前のことです。

いま、音声CDによる暗記学習が盛んなのは、その前提に

「英文法は、学校や予備校で習っているハズ」

「英文法はある程度身に付いているハズ」

と思っているからです。


けれども、現在の英文法をいくら覚えても、TOEICで使われるような「ネイティブな英語」は分かるようになっていません。

もとの解釈がすれていれば、丸暗記して大量に覚えていくだけで、理解には結び着きません。

ですから、TOEICの得点が高くても「英語が上手く使えない」と悩む人がたくさんいるようになってしまうのです。


文法無しにTOEICの問題が解けるようになるには、バイリンガル・スピーカーになることですが、

それには、現地で10年以上生活して、かつ、現地の中学・高校・大学に通って、英語を使って勉強しなくてはなりません。


VSOP英文法だけが、日本で育った日本人に、「ネイティブな英語表現の適切な理解」をもたらします。

どんなに頭がいい人でも、一度も習っていないことは、使えないのです。

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